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職人谷村の中国出張レポート薄板板金加工専門工場タナカテック ベテラン職人の持つ技術を学ぶ若き多能工

中国(太原)現地改造工事レポート
突然の改造工事依頼、石炭と鉱石の都市へ

1月26日金曜日の夕方、突然お客様から中国に現地工事に来てほしいと依頼を受け、私と片山君の2名が現地に赴くことになりました。
この時点では、行き先、作業内容の詳細もわからないままに、中国に行くことだけが決まっていました。

週が明けて月曜日、お客様より現地の場所、作業内容の連絡があり、中国の山西省の太原の製鉄会社での製板装置の改造工事と判明。
場所を聞いてからネットにて情報収集するも、詳細な情報が無くただ内陸部の乾燥地帯で、気温が氷点下10℃前後になるような所で石炭と鉱石が採掘されている都市であることぐらいしか判らなかった。
作業内容事態は話だけで判断すると、さほど難しいことも無く日程も十分あるので楽勝だと思っていたのだが・・・


2007年1月31日

中国語以外は全く通じず・・・


関空から中国上海、
国内線に乗り継ぎ太原空港に到着。
ホテル到着現地時間は午後9時半(時差1時間)

晩御飯を食べに行くつもりがホテルのレストランは閉まっており、他にレストランの場所もわからないし、
言葉も中国語以外まったく通じない。
ホテルのフロントでさえ、日本語はもちろん英語も通じない。
仕方なく、ホテル近辺にあるコンビニへ行き、部屋で食事を済ませた。


2007年2月1日

とにかく広い!
バスで移動する中国の現場工場

送迎バスに乗り現地工場へ。
ホテルから現地まで約30分、
工場正門から現場までバスで15分、
とにかく広大な土地である。


SVルーム(現場事務所)にて打合せ後、
作業場所に徒歩10分かけて移動。
さらに20メートル上まで階段にてあがる。
これだけでも結構大変。



現場に到着して愕然、道具、材料が何も用意されていない。
出発前に依頼しておいたのに・・・

現地の現場担当者に確認を取るも「中国人はこんなもの、約束していてもなかなかしてくれないんですよ」と。

早急に用意してくれるようにお願いして仕方なく、工場見学で時間をつぶす。
午後1時、外国人用食堂で昼食。
(ここの食事は味もましで食べれます)
食後、現場に戻るもまだ、用意ができていない。
結局、午後3時頃に一部コンプレッサー、プラズマ切断機などが用意されたのですが肝心のTig溶接機が用意できずに、
この日は作業ができなかった。

現地の作業員に溶接機を用意するのと、炉内のロールを外しておく様に指示してもらいホテルへと帰る。
この日はお客様と一緒に中華料理を食べに行く。
中国語が話せない私たちは、
中国語を話されるお客様と一緒でないと料理を注文することもままならないのです。

そして、
この日を最後にまともな食事ができなくなるとは・・・


2007年2月2日

とにかく広い!
バスで移動する中国の現場工場

先日と同じようにバスに乗り工場に着き、
20メートル上まで階段を上り作業場に着く。
溶接機は用意できているが使えるかどうか判らないので試して見る。
何とか使えそうだが、使い勝手は相当悪い。

炉内を見ると、昨日指示していたロールが外されていないではないか。
仕方が無いので現地作業員に身振り手振りで一緒にロールを外すことにする。
この時点から通訳のできる人は近くにはいない。
私と片山君と現地作業員2名で作業をする。
ロールを外し、実際の作業をはじめたのがもう夕方近くになってからだった。

とにかく日程が決まっているので(試運転が4日)作業の目処がつくまでと作業を続ける。途中夕食を現地作業員用食堂にてとるが、日本人(私の)の舌には合わないので半分も食べられなかった。

気がつけばもう午後11時半。
送迎バスの最終便の時間なので今日の作業はここまでとする。


2007年2月3日〜4日

まともな道具がない・・・
日付けが変わっても終わらない作業現場

とにかく今日中に作業を終わらなくてはならない。
まだ全体の半分も作業が終わっていないのに。
作業が進まない原因は、
とにかく道具が使い物にならない。
まともに使えるものが一つとしてない。
サンダーと延長線は接触不良。
ハンマーは手作りのもの。
溶接機は空冷トーチの為長時間連続で使用できない。
プラズマはトーチのノズルが粗悪品ですぐに使い物にならない。
修理するにも部品がない。
それと現地業者で製作した部品が合わない(図面の間違いで)ので、
部品の改造など当初の予定より大幅に工数が増えた。

また、現地作業員とのコミュニケーション(会話できない)が取れないので、作業を的確に指示できない。
多数の要因が絡んでのことなのですが、そんなことをいくら言っても仕方がないことでタナカテックとしては何があっても決められた日程内で作業を終えなければならない。
今日は徹夜覚悟で黙々と作業をするが、
なかなかはかどらない。

私も片山君も次第に焦りが出て愚痴っぽくなる。
初日に段取りができていたら・・・、
道具がまともなものだったら・・・・、
部品が間違ってなければ・・・・
現地作業員がもっと的確に動いてくれれば・・・・。
イライラが募る。昼を過ぎて夕方になっても、作業は進まない。
溶接機をもう一台用意してもらったが結局使い物にならない。
目を離すと現地作業員はすぐにタバコを吸っている。怒りを超えてあきれる。

現場事務所で夕食(カップラーメン)を食べて工程打合せをするが、当然今日中に仕上げることになる。作業場に戻りまた黙々と作業をする。
夜中になりそれなりに目処がついてきたものの、
やはり徹夜は避けられそうに無く、作業を続ける。
現地作業員は脇で寝ている。
(ものすごく寒いのに大丈夫かと思う)

周囲が明るくなってきたころ、ようやく作業の80%が終わりラストスパートに入る。
昼には作業を終わってホテルに帰りたいと願い気合を入れる。

昼を過ぎようやく作業が終わり、
後はロールの復旧取り付けと、非常に大きくて重いセンサーを取り付けるだけとなる。
溶接部のリークテスト(ウォータータイト)もエンドユーザーの確認をもらいOK。


いよいよ最後のセンサーの取り付けに入るが、これがなかなか上手くいかない。
日本ならば道具もあるし言葉も通じるので、適切な指示判断でこれほど時間がかかるものではなかったのだろうが、ここは中国なのである。
仕方がない、諦めている。
それでも何とか取り付けが終わったのが、
もうすっかり日も暮れた時間でした。

ここからまだセンサーの芯だし、フランジの仮止めと作業が残っているが、これも日本ならばすぐに終わっているのだろうが、やはり中国。
すんなりことは運ばない。


結局すべての作業が終わったのは日付の変わった午前1時半だった。
最悪の結果です。
40時間程度も作業をしていたことになります。


2007年2月5日

やっと作業終了
試運転は問題ナシ!


当初の日程ならこの日、午前7時50分のフライトで帰国予定。
とても帰れるような状態ではないことは前日に判っていました。
昨日の段階で1日帰国を遅らせて頂き、昼までホテルで熟睡。
しかし、疲れはそう簡単に取れるわけも無い。

試運転はタナカテックが関わる部分での不具合は無く、
手直しも無く終了したようです。

夜になり、お客様と最後に夕食をということで中国に来て2度目のまともな夕食を頂ました。とてもうまかった。
明日はいよいよ帰国できます。



2007年2月6日
早朝AM:6:30 現地出発。
PM4:30関空到着。
やっと帰国。めっちゃハードな出張でした。

以上、谷村の中国(太原)現地改造工事レポートでした!

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